飯ログ:スープ・ドゥ・マルシェ

飯ログ:スープ・ドゥ・マルシェ

メカもプログラムも書き物もOKで、ジョークもいけて歌って踊れるスーパーエンジニアの私としては、料理ぐらいできて普通…と言ってみる。

実際、某「社長のBlog」とかを見ていると、外食ばっかりだ。しかも高カロリー食ばかり。まあ外食だから仕方ないのかもしれないが「ウマー」とかいって食べてるものを見ていると、食生活が脂と化学調味料に毒されていることが良くわかる。つまりは高い金は払っているが、日々、味覚が破壊されているのだ。

ま、他人の味覚なんぞどうでもよくて、私は生きるために飯を作る。 特にここ数週間は「一年で最も修羅場」ともいえる投稿週間だったので、「時間もお金もかけないが健康も考えて」というめんどくさい条件が多いのであるが何とか生きてきたので、適当に代表作のレシピっぽいものを紹介していこうと思う。

しかし、食材にしろ調理法にしろ、必ずしも真似が出来るわけではないので奥様の参考にはならないかもしれない。 一人暮らしの大学生の参考にはなるだろう。 だからといって「鳥ハム」のような凝ったものも作りません。

というわけで既に 「漢・根菜ピザ」 については写真つきで紹介しました。 mixi

魅惑の根菜スープ 「スープ・ドゥ・マルシェ」

フランス語を使うと旨そうに聞こえるから怖いが、直訳すれば「市場の汁」である。てゆかオリジナル料理なので本気にしないように。目的は「ビタミンBを補給できる野菜を食べる・あったまる」ということで、前回の「根菜ピザ」と基本となる材料は同じ。狙いは「ラーメン屋のスープの野菜スープ部分」のようなところ。化学調味料を一切使わず、市場で買える野菜の味だけで作るのが醍醐味。

【用意するもの】4人前

  • ココット鍋 多分持ってない人が多いので、厚手の鍋を探そう。  実は日本だと土鍋がよいかもしれん。
  • 太い長ネギx2 泥つき推奨、青い部分も使います。
  • ニンジンx2
  • バター おおさじ2
  • 小タマネギx4~ 日本だとこれでもか!というぐらい大きなタマネギしか手に入らないが、フランスだと小タマネギが基本。
  • 塩 大さじ1 ぜひいい塩を使って欲しい。
  • バジル、タイムなどの乾燥ハーブ、お好みで。
  • お湯 1L できれば旨い水、野菜が育った土地の水を使ってください。まあ水道水をヤカンで沸かしてくれればそれでいいです。

【下ごしらえ】 5-10分

(1)まず長ネギを洗う 根っこと、青い部分の先の白くなったところだけを切り落として棄てる。あとは良く洗って全部使う。なおここの洗い方をいい加減にしないのが「お姑式」だが、漢式の場合はいい加減でよい。最後に鍋に砂が残るので、意地汚いやつは砂を噛むことになる。小石でもなければ、人体に危害はないし、ダイエットにもなるかも。

(2)長ネギの青い部分を3cm毎に切る これは香味出しのために、後で炒める。結局焦げるので見た目はどうでもいい。ただし消化に悪い部分なので大きくはしないこと。斜めに切るのも効果的だが、どうでもいい。  ちなみに「長ネギのどこまでが青い部分かわかりません」という人は、勘で。便宜上、本体から分かれ始めるあたりより下が「白い部分」と呼んでいる。つまりここで使うのは「葉」である。

(3)長ネギの白い部分を切る。 同様に3cmぐらいでいいが、短すぎると煮崩れるし、長ネギ独特のコクが口の中で広がるのを味わえないので、太さにあわせてバランスよく切る。今回、肉は入らないので、これがこのスープのメインの具になる。

(4)ニンジンを切る へたを落として、皮をむく。切り方は好みでいいが、時間のない人は5mm程度の薄め、ただ栄養や味を考えると薄すぎないほうがよいと思う。

タマネギは後でよい。

【調理】10分程度、その後放置

(5)焦がしネギをつくる ココット鍋を強火で熱し、十分温まったところでバターを落とす。すばやく長ネギの青い部分を強火で炒る。とってもいいにおいがしてくるが、これを直接食べるわけではないので「え、いいの?」と言うぐらいまで熱してよい。目安としては火の強いところのネギが浅黒くなり始めるぐらい。

(6)ニンジンを敷き詰める 火を中火にしたらニンジンを敷き詰める。下でネギが悲鳴を上げているかもしれないが、そんなのは知らんぷりで。軽く両面炒ってもいいが、無意味なので神経質に触らなくてよい。

(7)長ネギの本体を投入し蓋をする つまり蒸し焼きにする。蓋を開けておくとせっかくの香味が逃げるので我慢。野菜から水分が出てくるので蓋さえ開けなければ焦げない。鍋の内側とニンジンに旨い香りがつく間、タマネギを準備。後から投入するので小タマネギなら皮とへたをおとしてそのまま、大きいタマネギなら1/4で。

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(8)タマネギ、塩投入、お湯を注ぐ すばやくタマネギが切れたなら、さっと蓋を開けてまた蒸し焼きに。 今回なぜ、小タマネギとお湯をつかったかというと、これも長ネギ同様、つるんとした野菜独自の味を生かすため。なのでカレーライスのように親の敵みたいに炒めたりしない。  塩を強めに振り、お湯を注ぎ、蓋を閉める。 ※胡椒やニンニクが好きな人はここで入れてもいい。

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(9)アクとり ぐつぐつ言い始めたらひとかき回しする。アクが出るので2,3回初期にアク取りする。焦げたバターも役目は終わったので、ダイエット嗜好の方はここですくいとってしまおう。

(10)ハーブを投入 ここで野菜本来の味を見て感動するところ。ただ(8)で強気の塩を振れなかったあなたはここで追加するチャンスがある。ハーブを投入して、しばらく蓋をして煮込む。ただし長時間沸騰させる必要はない、ココット鍋の能力で、火を落として、蓋をして10分ほどほっておくと、ニンジンやタマネギにも十分火が通り、さらにいい味が出てくる。

【盛り付け・食べ方】

食べる直前に少しだけまた暖める。乾燥ハーブや焦がしネギが邪魔な人は浮いているものをどかせばよい。別に害はないし。  長ネギのカタマリと小タマネギがメインなので、どっちゃりと盛る。スープ自体はそんなに量は出来ないはずだが、濃くて旨い。ただし薄めると不味いので注意。  質素な料理なのですが、バターと焦がしネギがしっかり効いているので物足りなくはないはず。スープが濃いので、堅くなって食べられそうにないフランスパンなどをひたして食べると旨い。  ジャガイモなどは入っていないので、食べきれずに残ってもすぐには痛まない。暖めるだけ。

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寒い日の昼食、買い物前のネギを片付けるのにどうぞ!

IT業界にチャンスが

ライブドア株も予想通り整理ポスト送りになって、今まで以上に香ばしい感じの人々の投棄…じゃなかった投機銘柄になってしまいそうですねえ。

それはそうと、いままでライブドアに買収される恐怖を味わい続けてきた「見込みのある」IT業界中堅各社にとってはチャンスですね。

・mixiのeマーキュリー ・amebloのサイバーエージェント

もちろん大手のYahooをはじめとする広告代理店系もここは攻めの一歩だと思われます。 楽天は…どうかな、もとから実のないモールだしな…。 火の粉を払うのに精一杯かも。

ところで、mixiはいつまでたってもβですが、 サイバーエージェントはamebloに「スクラップブック」という機能をつけています。簡単に言えば「ブログの横つながり」ですが、アメブロは元からランキング目当てのしょうもないBlogが多いので(自分もですが)、客層がイマイチです。また毎回毎回のお題がしょうもなすぎて、社員の技量を疑われていた「トラックバックセンター」もなくなってしまいました。せっかくお題にマジレスするのが面白かったのに何考えてるんでしょう。

とおもったら今回のメンテナンスでさらに新機能追加ですね。 「アメーバオークション」 http://auction.ameba.jp/ なんとBlogとオークションの連動サイトです。 お金のにおいに敏感なアメブロユーザーにはいい線ついてるのではないでしょうか。

それにしても公開したてのオークションサイトって…まるで開店したてのリサイクルショップみたいですね。運営会社は別会社なのですが…。

ありえないほど品物が「制作会社がそろえてまっす」と言う感じで、さらに投売り感あり。 もしかしたらものすごい掘り出し物があるかもしれない。

まそういうわけで、IT業界もある意味、織田信長が本能寺で憤死したおかげでチャンスなんだと思うんですよ、関連各位はがんばってくださいね。

マルシェとは

フランス語で「マルシェ」にはいろんな意味がある。

  • 働く(=work)  機械とかがうまく動く、という意味にも使う。
  • 歩く(=walk)  実は「散歩する」という言葉も別にある(promener)、そうプロムナードね。
  • 市場  このマルシェが一番日本人には有名かも。

ちなみにフランスにはハウスの「カレーマルシェ」はないと思う。パリのサンドニ通りか?

もちろんカタカナは一緒でも、スペルは微妙に違う。発音はほぼ一緒。

今日は時間があるので3つ目の「市場」について語ってみようと思う。

マルシェは土曜の朝に立つ。 都市によっては木曜とか日曜とかにも突然現れる。 基本は午前中で、たいてい駐車場が使われる。マルシェ用の駐車場には看板に「土曜の5h-14hは駐車禁止」などと書いてあるのでわかりやすい。

古本や中古品を売る蚤の市、衣料品など特定目的の市場はともかく、普通は生鮮食料品が売買される。 かつて、アビニョン滞在期間中にマルシェの出店カテゴリをカウントしたことがあったが、基本的には八百屋が多い。 http://ameblo.jp/akihiko/archive5-200510.html

昔日本にもよくあった公設市場のようなものはマルシェ・クーベール(marche couvert)、つまり「覆われた市場」という。見た目スーパーのようだが、午前中しか開いてないことも普通にあるので侮れない。

まあそんなわけで、限りなく「朝市」に近いのがマルシェだと思っていいと思う。ただし日本の「朝市」と違って観光目的ではない。 日本視点で考えてみれば、非常に不便な商業システムであるのだが、実際には、消費者と生産者(もしくは仲買人)が非常に近い距離におり、流通コスト的視点でも悪くない。第一、スーパーで売っているどこが産地だかわからん、鮮度の悪い野菜に比べて、全然安いし新鮮だ。

そしてマルシェを歩くと元気になる。 なぜなんだろうと、いろいろ考えていたのだが、それは以下のようなものであると最近では理解している。基本的には「空気」だ。

  • 臭い 普段自分が口にしないような、野菜のにおいがする。正確には畑の泥のにおいだ。
  • 季節感 色とりどり、とくに「今の季節の色」が目に入ってくる。これがものすごくインスピレーションをかきたて、癒される。
  • 会話 人々が会話をしている。聞き慣れた職場の会話ではなく、上記のような季節感を味わっている会話が多い。また、知らないおじいさんにいきなり握手で挨拶されることもある。店員にもよるが、会計の順番は「元気に挨拶できた順」ではないかと思う。
  • 出会い 人との出会いもあるが、食材との出会いもある。チーズ職人の新作に出会うこともあるし、蜂蜜職人の石鹸に出会うこともある。またモロッコやアフリカなどの商人もおり、フランスの食卓をターゲットにしたスーパーでは手に入らない生の三つ葉(セリ科の中国野菜)に近いハーブなども手に入ってしまう。

そんなわけで、マルシェで食料品を買うのは、スーパーでそれを買うのとは大きく意味が異なる癒しがある。

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写真は「ニンジン・タマネギ・ジャガイモ、どれも0.80E/1kg!」という店。 80サンチームですよ奥さん。1kg=112円。 軽量が楽でいいね、賢い。

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もうひとつの写真は、お化け米ナス。 FFとかにでてくるモンスターではない。 これを使った料理はまた今度。

ただの予測

1月10日あたりの日記で、市場の危うさを指摘してたその直後にライブドアショックがあって、正直(忙しくて何も書けませんでしたが)、おお!いい勘してるんじゃん?と我ながら胸をなでおろしておりました。

実際、個人的な生活費兼研究費は個人で管理せねばならないばかりか、為替レートや市場動向で大きく影響を受けます。 ユーロはEMUのおかげで右肩上がりではあるのですが、日本円から換金する立場上、それは辛い立場でもあります。また月給生活ではないため、急激な円安など市場の動向が、生活の基礎を脅かすこともあるので注意が必要です。

まあそのようなわけで、かなり客観的ながらも、今回の事件で日本株は世界経済にどの程度の影響を及ぼすか、ということが感じられたのはよい勉強でした。 為替は現金ですから、利益は少ないですが、無茶さえしなければ株のように「紙くず以下」になったりすることが少ないのが多少なりとも救いです。

と言うわけで今日の日経からですが、 「日経平均大幅反発、上げ幅一時300円超・不安心理後退」 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060124AT2D2400A24012006.html …これなんて典型的な日経新聞調の「煽り記事」ですよね。

冷静に考えて、ここ数日のパニック売りで市場が反発材料を求めているのは当然のこと。なんと言っても売り抜けたらその後は現金が手元に戻ってくるわけで、借金して株買ってる人はここで借金返して勝ち逃げするか、マクロで下がると判っているとしても再投資するかしか選択肢はないわけです。これは「金融の性」ですからとめられるものではありません。 ※借金してない、現物のみの個人投資家も心理的立場は同様です。ですが、実際に現金が入って再投資まではあと1,2日かかるかもしれないですね。

デイトレならここは、理由なく火の粉を被って下げた銘柄を狙うべきでしょう(例の管理ポスト銘柄は額面50円どころか1円だったはずですから、どこまでも紙くずまで突っ走ります)。しかし中長期的視点でいえば、ここは間違いなく、引き。

「絶好の買い場だよ!!」と思う人はバーチャル株でも買っててください。100万円もらえますから。

http://www2.nomura.co.jp/vstock/VirtualServlet

大きな理由としては、ここらで海外からの日本株全般の大規模な再評価が入ると思われます。日経平均15000円というのは一時的な高騰とされ、今後、事件なり、小泉内閣の企業優遇政策の転換などですぐにまた苦境に立つ要素が並んでいます。そんなわけで海外の投資運営会社による日本株のファンドの動向などは嫌な予感がします。個別銘柄については25日平均線、カイリ率など基本的なテクニカルチャートをまずは確認すべきでしょう。それから前回の検察のLD踏み込み日が偶然にもSQ翌営業日だったのも気になります。となると次のブラックマンデー予定日は2/13,3/13といえるかも。特に3/13は決算期もぶつかって危ないですね、ちなみに私の誕生日ですが。

それでも「オレは買うんだぃ!!」という樹海が大好きなお友達は、 「にっけいしんぶん新聞」の「愛ルケ」でも読んで頭を冷やしたほうがいいと思います。

[[https://ameblo.jp/nikkeiyokyom/]]

ま、個人で投資商品・株を買ってる人への役に立たない情報でした。

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