息子の多言語教育
※mixi「海外で子育てコミュ」書き込みから うちもフランスです。息子はもうすぐ3歳。 1.5歳からフランスにいます。永住するかどうかはわかりません。
小さな頃から日本語で話しかけていました。 ちょうど発話が始まる頃にフランスに来たので、おしゃべりは遅いほうだと思います。 テレビのまねをして日本語とフランス語と英語を少しづつしゃべります。あと歌も。 2歳9ヶ月ごろから学校に行き始めて、学校では100%フランス語でやってもらっています(日本語が出来るわけではありませんが、英語でやらなくていい、といってあります)。 先生は言うことを訊いてくれなくてちょっと困ってるようなところもありますが、普通の2-3歳児でも言うことはきかないので、特別指摘されたことはないですね、むしろ性格的な問題みたい。
遊んでいるところを観察すると、おもちゃを奪われたりしたときに「いや~!」とか言っているのですが、周りの子供には通じていません。まあ通じたからといって穏便に済ませられるわけでもないんですが。ただ年上の子が優しくしてくれているのに理解できないのはちょっとかわいそうですね。
家では片言の日本語しか話さなかったのですが、学校に行き始めてから子供フランス語で聞くと、何か喋るようになって来ました。 さらにいま、母親と一緒に日本の実家に滞在しているのですが、おじいちゃんおばあちゃんに囲まれて、かなり日本語らしきものをしゃべるようになってますね。
というわけでどっちがいい、という意見ではないのですが、意識していることは、何語、として覚えるよりも、返事とか、挨拶とかはできるだけ機会多く使わせてあげて、名詞、色などは学校でかなり覚えてくるので、家では「レレファン、ぞうさん!」というように反復多言語で教えるようにしています。
少なくとも観察している範囲では、絵の認識などは十分に出来ていますし、耳は私よりもフランス語にチューニングされているように思います。
日本語は漢字を使うようになってから後が大変なので(日本語を学んだフランス人学生でも漢字が使いこなせる人はあまりいない)、小学校ぐらいからはまた真剣に考える必要があると思います。
がれでろわ
日本で1月10日近辺といえば七草粥か成人式かといったところだけど、フランスでは「ガレデロワ」だと思う。
正月料理を締めくくる宗教行事の一種で、アーモンドクリームのパイケーキの中に、小さい人形が入ってる。 ケーキを切って、人形を引き当てると、ケーキと一緒についてくる王冠をもらえる。 たしか、キリストの生誕を予言した3賢者をお祝いするためのものだったとおもう。
この小さい陶器の人形だけでも売っていたりするし、街のパティスリーではワーナーキャラの人形が入ったガレデロワも売っている。きっとコレクターもいると思う。
もちろんこれは子供に大人気のイベント。 日本でも流行らせたら良いのではないかと思う。
スーパーに行ったら山積みされてる。 去年はバレリーが息子と嫁を誘ってくれたんだけど、今年は私ひとりだし、忙しいからたぶん食べないだろうなあ。 まあひとりでガツガツ食べても良いんだろうけど、ぜったい人形当たるだろうしな、というか歯が痛くてそれどころじゃないんだよな。
多分この右奥歯はストレスに呼応して痛くなると見た。 何度直してもらっても、すぐに悪くなる。 正確には、歯というよりも歯茎とかが弱っているんだと思う。
うーん、どうしたものか。
大使館からメール
在仏日本大使館からメルマガが届きました。 一人暮らしだからかもしれませんが、なんだかうれしくなってしまいますね。
以下一部引用します。
〇めざせ1000人 本メールマガジンの読者が900人を越えました(12月末で940人)。 たしかパリに住んでいるフランス人だけで1万人ぐらいいたはずだと思う…。 こちらで登録できます。 http://www.fr.emb-japan.go.jp/jp/ 〇冬の憂鬱 昨年の1月号で冬季鬱病について気をつけていだだくようお知らせしました。その後新たに読者になった方もいるので、改めて簡単に紹介します。 太陽が少なくなる冬季に抑鬱気分が出てきたり、意欲がなくなったり、焦燥感が強くなったり、或いは甘いものを渇望したり、過眠状態になってくることがあります。 そうなんですよ、めちゃくちゃ眠くてウツ気味ですよ。 締め切りまであと10日だというのに意欲ぜんぜんなしで焦燥感ばかり高まってます。 甘いものは食べたいと思わないんですが、食べたらほしくなるのかなあ。。。 まあオフィスにできるだけ出るようにはしていますが…。 自転車も壊れているので、歩きです。 でもこういうときは歩きのほうが癒される。 とおりのスケート場の子供たちを見ていると、元気になります。
〇騒擾と暴動 10月末から11月にかけて発生したフランス各地の放火などの事件につき、当館では当初から「騒擾」と表現していました。報道等は「暴動」という言葉を用いておりましたが、当館では「暴動」は使っていません。 雨が降ったり、ノエルシーズンに入ったりで、最近は落ち着きましたねえ。日本のほうが物騒な事件起きすぎ、というか。 やはりあれはハロウィンだったのか、と。
外務省職員さんもお疲れ様でございます。 なんとなく励まされました。
fille度アップ
なんかオフィスでウンウンいいながら働いてたら、ヤジドがいつになく鼻の下伸ばして「隣の部屋に来て!」というので行ってみると、普段使ってない倉庫みたいな部屋が、そこそこ整備されて机まで入っていて、そこに女子学生がちょこりんと座っていた。しかも2人も。
アンジェ大学の観光学科とやらからきた学生らしい。 3ヶ月ここで働くんだそうだ。研修か何かか?
今年のMNRV(うちの修士のコース)のパンク度高い女子学生(本当)と違って、日本で言えば「もろ文系」という感じで職場に華が生まれたような気がする。
というか、早速「このダンボールの山どうにかなりませんかっ!?」とヤジドに問い詰めている。 いやまあ、昨日まで倉庫だったからねえ…(言わないけど)。 雰囲気が悪いと働けないのか君たちは。
ちょうど「動物のお医者さん」の女子学生・沙夜ちゃんのような感じといえば伝わるだろうか。
とりあえず私は侍なので、こんな事で鼻の下を伸ばしたりはしない(はず)だけど、2月から留学しに来るJAIST日本人学生たちはラッキーかもね・
てゆか彼女ら英語はあまり期待できそうにないので、口説くならそのつもりで(笑)。
『?』バトン。
ノビー改めあまのっちさんから回ってきました。 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=72973796&owner_id=2038456 『?』の中を指定するらしいですが、『フランス語』ですか…。 最近学んでないんですよねぇ、使ってはいるんですが。
というわけでピザを焼く間、時間があるのでやってみます。
1.PCもしくは本棚に入っている『フランス語』 PCはBabylonの仏英・英仏辞書、でもこの辞書嫌い。 本は、初心者向けのものばかり。 というか書店では中級者以上の仏語の本を見たことがない。 そういう意味では書架にあるPHPの本と傾向が似ているかも。 なお仏検DELFの本もあるんだが、試験を受けるチャンスがなさそうなのと、そもそも試験のための勉強が苦手なのでまじめに読んでない。中身はかなり読めるようにはなったが。
2.今妄想している『フランス語』 「自称、フランス料理通です」とか言ってるひとが「フレンチ」という言葉を使ったりすると不安になる。 フレンチフライ、フレンチドレッシング、フレンチドッグ、フレンチカンカン、etc… まあ所詮、米英語だし。外人が「ワタシ、ジャパニーズ、スキデスネ~」とか言ってるのと同じぐらい違和感ある。そんなに好きなら「ニッポンジン」と言え、と。
3.最初に出会った『フランス語』 そりゃボンジュールかメルシーだとおもう。 外人は全て英語で話すもんだ、と思ってた頃の記憶だけど。 もちろん外来フランス語はもっと前から使っていたかもしれないが。 そういう意味では「パン」だろうな。最初のフランス語は。
4.特別な思い入れのある『フランス語』 そういう風に切り出せるもんじゃないでしょう、言語って。 と言いつつ考えてみると、 「サ・ム・フェ・プレジール」かな。 この一言で、どんなめんどくさいことも許せてしまうから言葉ってふしぎだ。
さて、次のバトンだけど、5人も選べないので、 久美子様に『料理』でお願いしまっす。
機材を返してくれない学生
困った学生は幾つかいるんだが、そのなかでも調子ばかり良くて働かない留学生(留学生=フランス国外からの学生)がいる。 フランス人のとある馬鹿学生は本当に頭がおかしいっぽいので、無視することにしたんだが、こういうのに付き合っていると時間と機材ばかり持っていかれて、結果が返ってこない、という困った状態になることがある。
しかも彼らの教育としてやっているなら別に何もこまりゃしないのだが、こっちはSIGGRAPHという戦いの場で世界中の研究者の上を行くような投稿をこの環境から叩きださないといけないので、腐った学生を戦力に数えることでのリスクというのは計り知れない。
ま、学生としても別に研究者の荒波に揉まれた上で「博士に行きたい」とかのたまっている訳ではない(というかそれを知っていたら、普通の人間なら博士に行きたいなど言わない)だろうから、事の重大さがわかってなくて当然である。
というわけで、押しても引いてもだめな学生を「脅してみる」というのは、愛ある行為なのではないかと思う。
以下、彼へのメールの日本語訳。
××くん、
貸した機材だけど明日は忘れず返してね。 そう、休みの間の進捗について見ることは出来るかな?
あと、知ってる? フランス人の先生って、あんまり沢山言わないけど、学生が勤勉でないとある日突然全てをカットするんだよ。
もう、そういう学生見てきてて。
(私は彼のこと沢山助けたんだけど、先生が奨学金止めてしまって、彼は国に帰らないといけなくなったんだ…)
気をつけてね、じゃまた明日。
ウソではない(詳しくは過去のBlogを参照)。 ま、これだけ具体的に言っても彼の就学態度(ちなみに授業もよく遅れてくる)が向上しなかったら、本当に切る。 無論、私が彼らの奨学金を止めたりは出来ないんだが、私が彼を見放すと、必然的に彼は「何もやることがない人」になり、論文どころか研究も出来ないし(そもそも研究の基礎からどうにか学ばないといけないレベル)、さらにいうと教授から私に指導権を譲られているという時点で、彼らは「後がない」と言うことである。 (フランスの先生は自分の手に負えないor性に合わない学生を他人に任せる風習があるようだ) まあ「外人差別だ!」と叫ぶなら叫んだらいいと思う。 私も含めて、この国に着たばかりの留学生というのはそうやって首の皮一枚で誰かに息の根を握られているという状態がしばらく続くのだ。 もちろん残ってがんばれる学生は、他にもアビリティやコネクションがあるから生きていける、というわけだけど。
がんばれ学生。 お願いだからちゃんと働いてくれ。
というか機材返してください。
世界の為替・証券市場の怪
うそくさい。絶対おかしい。
年初から円もユーロも高かったので、米ドルだけが暴落しているのかと思ったのだが数年前に通貨攻撃を受けて撃沈したウォンまで過去最高値とかマークしている。
さらに株式市場。 日本が異常な上昇相場になってることはこの手の年末記事を見れば読める。 http://www.asahi.com/business/today_eye/TKY200512300079.html ※もっと判りやすいリストもあったんだが、URL失念。 日本は中国よりもバブルでロシアの半分ぐらいインフレ、というデータ。
しかし、年明けて各国の代表相場が上り調子なのは何でなんだ?? 特に今みたいにドルが下がっているのに、ダウが4年7カ月ぶりに1万1000ドルを回復したりしているのを見ると、いったいマネーはどこからどこに向かっているんだろう?と疑問になる。
世界のある市場にお金が集まる、というならわかる。しかし各市場に同時にお金が集まる、ということはあまりあることではなくて、これはグローバルな機関投資家が振舞っているのではなくて、内需、つまり各国民がこぞって自国株を買っている、という現象に見える。 まあ健康的といえば健康的なんだが今の勢いで日経平均が登りつめていくと、デフレ脱出どころかインフレ傾向で、株を買ってようが買ってまいが、消費税は10%にされてしまうだろうし、長期金利も上がるだろうな。それでも見た目上の景気は上がるだろから国民は文句言わないだろうし…。それ自体は悪いことではないんだろうけど、そのスピードと他国での同時性が問題だよな。余剰財産が一年で1.5倍に増えるのは誰もが喜ぶだろうけど、、借金が1年で1.5倍に増えたら耐えられない人もいると思うんだけど。今の世界経済は輸出入と為替と中国と石油を抜きでは考えられない状況だから、株価ばかり目がいってしまうのも危ないよな。
残りの可能性としては、プロのドルマネーが世界中に飛んでいるという状態。だとすればいまのドル安活況は説明がつく。ちょっと規模が激しすぎるけど、起爆剤としては十分働いているという見方。この流れが正しいとすると、一旦調整局面に入って売り方の市場に向いたとたんに、一気にヘッジファンドらが借金帳消しにするための利益確定売りとドル替えをするってことになるんだな。うーん、期末とか危なそうだ。
まあ世界同時大恐慌を日本から引き起こす…という状態にだけはならないで欲しいんだよね、個人的には。
漢「根菜ピザ」焼き
ことの起こりはmarche plus(マルシェプリュス)という街の中心にあるコンビニだ。
今日は出る前に冷蔵庫を確認していたんだが、晩御飯にはちょっと心もとない食材。メインがない。ふだん買い物してないからこういうときにセンスのない買い物のツケがまわってくる。
まあ予想していたんだが、21:01にこの店に行っても開けてくれるわけがない。だいたい15分前には入り口を閉めるのだ。中で買い物している人が恨めしい…がすごすごと帰る。こうなるとこの街はクルマ無しでは何も買えない。もちろん開いているレストランやカフェもあるし、ケバブやピザだって売っているのだが…さっきまで全開で働いていて、一分一秒も惜しいよ!と言う感じで働いていて、店が閉まったのだから、ここで外食するのはなんか負けた気がする。
というわけで、ピザ屋の前で「今日はピザにする!」と決意。 そういえばこんなときのためにピザ生地だけは買っておいたのだった。 しかし冷蔵庫には見事に残り物しかない。 これからピザを焼こうってのに、エメンタールチーズも心細い。 (本当はこのチーズを買いに行ったつもりだったのだが…)
まあ、あまり気にせずフィーリングで作ることにした。 まずメインは残った長ネギ様とニンジンで、混載ならぬ「根菜ピザ」とする。
パイ皿に溶かしたバターを塗って、生地を貼り付け。やはり角は余る。 溶かしたバターのフライパンでベーコンをいためつつ、フライヤーでザク切りにしたネギ様(ポワロー)と、ニンジンスライスを軽く揚げる。別に炒めてもいいんだが、やたらとネギ様が余っているのと、香りが出るのでやってみた。長ネギが旨い。 生地の上に、粒マスタードを塗る。これはバレリーに教わった技。そのときは焼きトマトだったが、今回は根菜でいってみよう。 ベーコン、揚げネギ、ニンジンを一緒に炒めて塩コショウを振る。この時点でいいにおーい。生地の上にあける。
チーズが沢山ないので、トマトペースト代わりに、昨日の残りのボロネーゼソース(ミートソース+チーズ)を大さじ5ほど塗る。反省としてはこれは3ぐらいでもよかった。 さらに上からエメンタールを敷き詰めて、駄目押しに大きいサラミを4枚のせてオーブンへ。
嫁さんがいつも使いこなしているオーブンだが、はっきりいって熱い。 でも日本の家にもオーブンは欲しいなあ…と思った。 余熱は強めで20分焼いた、が15分でもよいかと思います。
出来は…うまー!馬馬馬でした。 ですが後から気づいたんですが、さすがに2-4人前は夕食にはヘビーすぎます。 残りは明日の朝食にします。
ちなみに所要時間、約50分。 焼き時間が20分とはいえ、もうちょっと手を抜いてもよいかと思います…。
実はピンチ気味
なんだか日記沢山書いたり、ピザ焼いたり、世界経済に気を配ったりしていますが、実際、仕事のほうは「谷」を抜け出そうと必死な感じです。 そもそもSIGGRAPHの投稿準備で追い込みのはずなのに、Laval Virtualの準備やらなんやらでいまだコアの開発に入れていません。
でもですね、きょうはぽつぽつと歩きながら決心したんですよ。
「晩御飯はピザにするぞ」と。
いやちがう。
「あわててもしょうがない、ひとりなんだから確実にがんばれ」と。
のんびりやろうぜ、と言うわけではないんですが、焦燥感がなくならないうちはプログラムはかけません。 電子回路とかメカなら、多少あせってても動くものは作れるんですが、プログラムだけは脳みそが正常(≠人道的)じゃないと書けません。 まあ機材も今日明日に揃うという状態ですしね。
あ、ちなみに東工大時代に話題になったんですが、プログラムばっかり書いていると脳みそは理路整然とされてくるんですが、100%プログラム書きモードの人間になると、性格は非人道的になるという現象がよく言われてました。まあ、どっちかというと非人道的側の人たちが言ってるので、本当のことではあるんですが、それだけに笑えない。
そんなときに飛び込んでくるこんなBlog。 「10代の男子に人気トップの職業が“プログラマー”だ!」 え、SEとプログラマって一緒くたにしていいの? 公務員と先生って別なの? そういや保育士とSEのカップルってあんまり聞かないな …などなど突っ込みどころ満載ですが。
ま「戦闘ロボットのパイロット」とかとあまり変わらんですよ。 とかいってみる。子供の夢壊してもつまらんし。
あ、そういうわけで『ピンチ気味』なんですが、 Blogエントリー数が増えてきたのでコンディションは上向きなのではないかと勝手に予想しております。