IVRC2020 SEED STAGE 所感

IVRC2020 SEED STAGE 参加者のみなさん、審査員のみなさん、ボランティア含め実行委員、運営のみなさまお疲れ様でした! そしてご協賛各社のみなさま、土曜日なのにお疲れ様でした。

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今年は審査員としての出番はなかったのでプレゼンスとして本人としてはちょっと寂しい…という気持ちも無いこともないです。

審査員としてすべての作品を体験するのはものすごい体力と時間が必要ですし、短い時間で建設的かつ適切なコメントを返すのはただただならぬスキルと経験と精神力が必要です。その役割をもっと若い先生方や今後の幅広いコミュニティの魅力や価値を生み出す審査員に広げ、新しい文化を引き込んで行くことこそが自分の役割と認識しています。

そんなわけで協賛企業としての告知動画の準備や企業賞の審査チームを進行させながら、久しぶりにTwitterタイムラインで実況解説を7時間ほどやらせていただきましたが、これはこれで疲れました。いずれにせよTwitter運用力の高いボランティアスタッフと荒れないタイムラインを作る配慮があって良かったです。

個々の作品についての感想は1行コメント的にTwitterにて述べさせていただきました。

#IVRC2020

もちろん「私のこの作品、もっと詳しく感想聴きたいです!」というご意見は歓迎です、Twitter上で声かけください。

さて、IVRCの変革が成功だったのか、IVRC2020が成功だったのか?それをいま回答するのは難しいと思います。 ただ、ひとつ運が良かったのは、新型コロナウイルスのような100年に一度の大厄災の年に、ハードウェア主体のアイディアコンテストが、革新的な世代交代を行い破壊的な変更を伴って、参加者と共に死なずに生まれ変わることができたという点です。

(この辺り、稲見昌彦実行委員長も最後の挨拶でも触れられていましたが)いくつかのHCI系の学会/国際会議が規模を縮小もしくは開催を断念しています。そこでIVRCが開催を断念してしまったら?VRとHCIの長年の歴史に禍根を遺す判断になってしまうでしょう。

ここで新しいネット上のミーム「IVRCらしさ」の存在が残った事は認知されるべき要素ではないでしょうか。

過去様々なコンテストが開催されてきましたが、側から見れば「なんでそんなもん作ろうと思ったの…」という感想を持たれる作品であったとしても、チャレンジした皆さんはそれぞれに「夢中」を極めていたと思うのです。

そして、従来のものづくり教育とは根本的に異なる要素が令和の学生中心コンテストでは求められていることを感じ、実行委員としての設計に生かしてきましたが、それは私の中では確信に変わりつつあります。

それはおそらく科学史では「セレンディピティ」で語られる才能ではないかと感じています。 serendipityは1754年に生まれた造語です。『セレンディップの3人の王子』という童話において、王子たちは旅の途中、いつも意外な出来事と遭遇し、彼らの聡明さによって、彼らがもともと探していなかった何かを発見します。例えば、王子の一人は、自分が進んでいる道を少し前に片目のロバが歩いていたことを発見します。そこで何を発見したかは割愛します。

審査委員会の裏番組でのパネルトーク番組において、まだ現役IVRC世代から5-10年のお三方が登壇され未来を語りました。また今年は審査委員会の裏番組で参加者との交流会がSpatial Chatで開催されました。当の学生さんたちは、非常に当惑し、右も左もわからない状況で、必死にジタバタしながら作品制作を進めてきたという状態を感じました。

弊ラボではこの混乱の半年間にあっても、初期に明確な行動指針を出しており、リモートであっても毎日明確な進捗を刻みながら研究活動を進めてきました。 しかし学生チームは五里霧中の混乱の中におり、チーム内や他者と積極的に擦れ合いながら客観的に自他を認めて取り込んでいく経験は必ず十分に体験できたとは言い難いように感じました。このオンライン時代のものづくりスキルや経験については今後もフォローアップが必要とみます。しかもそのスキルはソロでは単なるソロのチカラでしかないのです、実力を深めることはできても高めることはとても難しい環境にあります。

今後の彼らの成長を期待せずにはいられません。

最後にお知らせです。 バーチャル/リアル/ハイブリッドで新しいバーチャル世界の具現化へ挑戦したい人向けコンテスト「VTech Challenge2020」を用意してあります。9/30締め切りです。

https://vr.gree.net/lab/vtc/vtc20/

来週9/18には GREE Tech Conf も開催されます https://techcon.gree.jp

最後にご協賛いただいたグリー採用チーム池本満里奈さんと審査に参加した渡邊賢さんに御礼申し上げます。

メッセージ動画↓ youtu.be/9oGZfkwkhQM

IVRC2020 SEED STAGE お疲れ様でした!

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