ライブエンタメの「三方良し」- 講演のお断りメールから

講演のお断りをした時の作文が、なんだかいいこと書いていたので。 ライブエンタメの「三方良し」を真剣に考えている。 お金積まれても、うまくいかないものはうまくいかない。

ご丁寧なごあいさつありがとうございます。

デジタルコンテンツやVTuberをはじめとするライブエンタメといった新しい分野ですので 世間一般からは「楽しそう」「気軽にできそう」という見え方ではあると思いますが、 その背景には非常に高度に設計された技術やビジネススキームと、法律やビジネス面での整備が開発されています。 ラボとしては、CSR的なワークショップや活動を自主的に行うことはありますが、 本分野の社会周知のためにという見え方とは別に、その一つ一つが研究開発の一端であったり、 実験であったり、見込みある研究者やスタートアップ企業との挑戦であったりします。

小生の未来館時代と比較しましても 国の税金で実施する以上は、コミュニケーターや展示設計者としてのスキルに加えて、 事業正当性や説明責任については高度な企画力・実行力が求められましたが、 現在の仕事はそれよりもはるかにスピード感とわかりやすさ、 さらに国内法・国際法含めた高度な法的遵守、知識とスキルが求められる環境にあります。

大阪万博などもバーチャルで実施するというお話ですから、 これを機会にどうぞ、本分野の実務の高度なビジネスや法務コストについて 研究を深めていただければ幸いです。

最後になりますが、講演に際しては謝礼等の額面は当方にとってはあまり意味を成しません。

上記のような新しいビジネスや価値創出を達成する上での 垂直総合的なスキル、体制、 合理性、効率性などがコラボレーションする意味合いを事業正当性として説明する上での下廻りとなり、 またその効率と品質による余力によって新しい文化や楽しみ、挑戦を生み出すリソースとなります。 目的が発揮しており、そのための事業正当性が三方良しで説明できるようなお話であれば検討に値します。 我々WFLEやVR Studio Labの存在は大変稀有な存在であり、ご交流を打診いただけたことには感謝しております。

貴社の益々のご清栄をお祈り申し上げます。 白井暁彦

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