DirectX9SDKのWindows2000サポート
今週の小ネタシリーズ。
Microsoft DirectX 9.0 SDKのWindows 2000プラットフォームにおける最終(公式)サポートは 「DirectX 9.0 SDK Update (December 2004)」 のようです。その次のリリースからはサポートから外れていますね。
http://www.microsoft.com/japan/msdn/directx/downloads.aspx
なんでこんなことを調べているかと言うと、メインで使っていたPCが修理中な上に、新しい機体がまだ届かないのでVMWare+Win2000という環境で開発をやっているからなのです…(なおIDEは.NET2005)。
そういや「Zガンダム」でもMkIIからZに乗り換えるときにこういうジレンマがあったようななかったような(考えすぎ)。
非公式にはDLLをLib化したりいろいろぶちこむと動くそうですが。
それにしても上のURLからDirectX9というSDKを振り返るとですね、初代無印は2002年!9cになってからも延々と定期アップデートを続けて、今最新は「October 2006」。都合4年もこのSDKに付き合ってきているんだなあ…途中、IDEのほうはVC6,VC.NET,.NET2003,.NET2005…と変わりつづけているのに。
ルンルンしてみる
日本出張中の忙しい中、japa(日本ポップカルチャー委員会, http://www.ppp.am/ )MLに書いていた
「Re: 記事→アスペルガー社会→言語と文化→政治と文化→制作側の視点」
という投稿は、実はいい事いってたと思う。 フランスも2年目終わり、という状況でないと書けない事とか。 あとで時間を作ってBlogの「出版企画」にでもおいておこう。
まあでも日曜日にそんな真面目なBlogばかり書いていると腐ってしまう。
ただでさえ明日から講義週間なので準備でヒイヒイ言っているのに。
そんなわけで昨日の日記を書いてみる。
嫁と息子が体調悪くてぐったりさん、加えて食欲不振ときているので、マルシェで買った長葱とマッシュルームをココットを使って、「焦がし葱の野菜スープ」を作ってみる。
■材料 長葱数本(緑の部分も)、じゃがいも、にんじん、塩(ゲランドの塩とか地中海塩推 奨…!)、胡椒少々、オリーブオイル ■作り方 長葱の緑の部分を3cmぐらいの短冊(長くても良い)にして、ココットにオリーブオイルを引いて軽くいためる、といってもちょっと茶色くなるまで”蓋をして”ほっておくだけ。その間に、葱の白い部分を3cmぐらいの筒のままザクザク切る。ジャガイモとにんじんはカレーと同じ要領。ココットあけて敷いた葱のうえに材料を入れる。水を材料が浸る程度足す。塩を多めに入れる。あとは灰汁を2回取り、胡椒を足し、ジャガイモが食べれるころまで煮込む。超簡単。
とっても暖まります。 このスープにバーミセル(春雨)とか麺類を足して食べても美味しい。 ちなみに肉、醤油ゼロパーセント使用。 野菜スープは水を足すと美味しくないので注意です。
で、暖まったところで今夜は街のクリスマスイルミネーションの点灯式です。今年のテーマは「UBU王の世界」(去年は”ジュール・ベルヌへのオマージュ”、ちなみにナント出身)。
Ubu Roiとは、Laval生まれの小説家・劇作家「Alfred Jarry」(1873-1907)のキャラクターで、いろんな話があるようです。
- http://fr.wikipedia.org/wiki/Alfred_Jarry
- http://fr.wikipedia.org/wiki/Ubu_Roi
- http://fr.wikipedia.org/wiki/Ubu
日本語でのジャリやウブ(ウビュ)に関する情報は少ないけど、パタフィジックスを空想科学の父としている見方もあるようです。
http://www.lopyu.com/cafe/labo/index.htm
でも超男性とかスカトロ寄りのジャリ研究者もいたりします。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4891764945/
どっちも読んでみないとなあ。
ジャリやウブの言葉遊びを日本人の私が理解するにはずいぶんと時間がかかりそうだけど「日没が早くて気が滅入る」フランスの冬を「美しい夜がやってくる」と考える逆転の発想は重要ですね。気持ちだけでもルンルンしてみようと思う日曜の午後です。
いい意味で。
アメーバニュースはいつ見ても阿呆な記事と反応が多くて和むなあ、いい意味で。
2ちゃんねる管理人ひろゆきがブログ炎上防止策を提示 http://news.ameba.jp/2006/11/we1123_1.php
2ちゃんねる管理人のひろゆき氏(30)が、「なんで炎上するような内容のブログを書く人は更に炎上するような対応をするのだろうか?」というブログのエントリーでその理由と対応策を述べている……….
そうねえ…ひとこと言うなら
「坊やだからさ!!…いい意味で。」
ことわざ通り「爪の垢を煎じて飲んで」みた http://news.ameba.jp/2006/11/sp1121_1.php
ことわざにあるように、先輩にあやかりたい思いから爪の垢を煎じて飲んでみたくなった。先輩に思い切って申し込むと、苦笑いしながらも快く受け入れてくれた……….
(上記URLは食事中には見ないことをお勧めします)
「爪の垢は1kgぐらい煎じて飲まないと意味ないんだよ」
とかデマ情報を書いてみようと思いましたがやめました。
41番さんが言っているように「爪の垢ぐらいほんのちょっとしたことでも見習え」という意味だと思います。
でも、先人にも馬鹿がいて、本当にやる人がいたので雑菌でおなかを壊して死なないように「煎じて」を加えたんだと思います。
まあ馬鹿は死なないと治らないそうですけど。
これは馬鹿が馬鹿な努力をしても、やっぱり馬鹿なんだよ、という意味だと思います。
それにしても、
こんな馬鹿なことをして給料をもらえているかもしれないアメブロ担当者はどうかしていると思います。
日本って幸せな国ですね。いい意味で。
メディアアートなUMPC
メディアアート界のテロリスト(と私が勝手に命名している)岡田さんからこんな紹介をいただいた。
こんにちはクリエイティブクラスターの岡田智博です クリエイティブクラスターが現在展開している 最新の活動が11月26日の晩に情報番組として放送されます
(snip)
この番組では新宿のPCベンチャーPBJが先導するUMPC(Ultra Modile PC)をロンドンのインタラクションデザイナー クリスピンジョーンズ氏がデザインしきることを中心に東京デザイナーズウィークで発表されたこのプロジェクトのコレクションの初発表の模様が取り上げられます 「新しいデザイン」によって私たちサイズで魅力的になるITライフスタイルの可能性を御笑覧頂けると嬉しく思います ■ 放送内容 番組名「知恵の和」 感性のPC 放送ネットワーク=TXN(テレビ東京) 放送時間 11月26日 22:48-22:54 (「ソロモン流」の後です) ■ 参考URL ITデザイン家電発表のお知らせ -コミュニケーションデザインがつくる新たなライフスタイル http://innovation.creativecluster.jp/YIlog/archives/2006/10/it.html (Y INNOVATION - CreativeCluster)
クリスピンは親しみが持てる英国のメディアアーティストだ。 http://www.mr-jones.org/
どう親しみがもてるかと言うと、こんな感じ。 http://www.nhk.or.jp/digista/review/030823_cafe.html
興味にともなう痛みとか苦痛とか、そういったもののバランスが彼の作品の中にはある。もちろん「ZXZX」なんかのソレノイド作品も好きだな(RoboGamerはこのZXZXにインスピレーションを得て作ったと言っても過言じゃない)。
こんなクリスピンがマイクロソフトのUMPCに関わるなんて時代も変わったもんだね、と思うけど、電気ショックとか熱とかが実装されているわけではないのね。 http://www.mr-jones.org/PBJ/index.html まあ元からこういうかっこいいものをつくるIDの人だったわけなので、コンピュータと人との新しい関係をUMPCに期待するのはちょっと早すぎた期待だったかも? (アトリエの中にはあるかもしれないけどね)
2020-07-26追記
上記の mr-jones.org
というサイトは他人の手にわたっているようですが、YouTubeチャンネル「Mr Jones Watches」は本人によるチャンネルみたい。
最近は不思議な時計を作っている様子…。
クールな講義をしたい
クールな講義をしたい。 別に「冷たい講義」をしたいというのではない、その逆。
- これはいけてる
- そうかそうだったのか
- これは役に立つな
- すげー!いいヒントになった!
- 先生、自分は間違ってなかったんですね!
といった感想が得られるような講義。
まいみくのさことくんが日記に書いてくれた先日のJAISTでの講義の感想。 (残念なことに、彼はゼミがあって聴講できなかった)
ゼミで見逃した白井さん(akiさん)の講演をビデオで見る。 「ゲームをどう科学するか」という内容はとても面白く、生で見られなかったことを後悔。
遊びとは、次の6要素である。
- 隔離された活動
- 非生産的(パチンコは駄目、RMTなMMPも駄目)
- 虚構の活動(バーチャルリアリティと、バーチャルリアリティエンターテイメントの差)
- 規則がある(まったくランダムは遊びにならない)
- 未確定の活動(ストーリー鑑賞はエンターテイメントだが遊びではない)
- 自由な活動(自分の意志でやめることができる)
つーまとめがとてもきれいで強力で、興奮した。 今まで漠然と感じていたことがいろいろときれいに整理されたかんじ。
「子供の遊びにおいて道具は必要なのか?」 という宮田先生の質問に 「道具は虚構のスイッチである。たとえばまじかるスプラッシュの棒はそのためのものだ」 と答えていらしたのも、膝ぽん。
なんか広ーいところから整理できた。
Blogでこういうフィードバックを得るのもなんか時代なんですけど、「エンタテイメントシステム」の論文で書いていた内容が、ある程度年月が経っても煤けず、若い学生に影響を与えられることにちょっとした手ごたえを感じる。 それとともに「さすが博士論文」、という当然のクオリティでもあるのだけれどもそれはさておき。
あたらしくマイミクに加わったすみんくすさん@ATIのBlogも面白い。 http://blog22.fc2.com/dometmimi
「面白い」といえば単純なんだけど、メディアアート教育界が抱えている状況は日本もフランスも似たようなもんではないかと思う(秋葉原があるとか無いとかは別として)。
アートにおけるテクノロジーには落とし穴がある。 それから、アートが本来持つ、反発、自由、表現などの本質において、表現者が自ら気がつかなければならないことは多すぎる。 ちなみにそれは、学部学生ではなく修士学生に「問題発見能力」を求められるのに似ている。 ちなみに博士はその「問題発見能力」を3倍してさらに、「学術分野開拓能力」ぐらいが求められる、と言っても過言ではなかったりする。
だから修士の学生に向かって、先生が超ネガティブな発言をするのは当然。というか芸大なら普通だと思う。 特に、博士の学位を持っているかどうかによらず、ある学術分野・芸術分野を構築しよう、と思っていない先生であれば、自己の領域においてのみ、可否を述べるのは当然と言えば当然だろうな。
そういえば学部の写真部時代はかなり毒々しい言葉を同僚や先輩からぶつけられたものだった。 でもそれは、表現者としては基本的に必要な試練だったな、と今にして思い起こせる(あまりに毒が強いので当時のノートは読む気が起きないが)。
…さて明日から講義だ。 コンピュータビジョンの基礎とVirtoolsでの利用、というあたりにとどめておこうと思う。もちろんGPUVision、HLSLを使ったピクセルシェーダー作成、超高速カラートラッキング、色空間変換、でもコンパイル不要…というあたりも面白いことは面白いのだが、今年はオープン戦略で行ってみようと思う。
はしからはしまで高橋君と私で書いたGPUVisionと違って、OpenCVは自分のフィロソフィもテクノロジーもまったく入っていないのだが、英語のドキュメントやオープンソースで書かれたソースコードも読めないような学生が、何か組み合わせで作品を作ったとしても、DIY/Bricolageでしかない。
もちろんそれでも新しい作品は生まれることもあるし、会心の一作でなくても世間に評価されてしまうこともあるだろう。
まあでも、私としては
・これはいけてる ・そうかそうだったのか ・これは役に立つな ・すげー!いいヒントになった! ・先生、自分は間違ってなかったんですね!
といった感想が得られるような講義をするのが大事だと思う。
今日は日曜の夜だというのに徹夜になりそうだな…。
週刊アスキー掲載でっす
本日発売の週刊アスキー12/12号(11/27発売)に先日IVRCのフランス人学生の訪日記事が掲載されました。 http://www.ascii.co.jp/books/magazines/wascii.shtml
「フランス人学生の日本訪問紀、日本は夢の国!」 …だそうです。っておーWebにも載ってるよ!!
取材していただいたデスクの鹿毛さん、それからお忙しいところご訪問させていただいたフロムソフトウェアのみなさん、ありがとうございました!
そういえば「訪問記」って「訪問紀」とも書くんですねえ。 紀行文の「紀」ですね。日本語って難しい。
アスキーは店頭で見つけたらすぐ買わないといけない雑誌なので、よろしくご購入お願いします!