川西裕幸さん/びすたたん

GoogleReaderがパワーアップ

時間があるときはBlogを鬼のように毎日書いているわけなんですが、他人のBlogを効率よく読むのはまだまだ課題があったりします。

以前はGooRSSリーダーとかRSSリーダーを使っていたのですが、やれることの機能の割にはソフトとかアップデートとかメモリ消費とかが大きすぎるような気がします。

ThunderBirdも使ってますが、メールとRSSを統合するというのは、主食とおやつを一緒に食べるような消化の悪さがあります(≒時間消化が悪い)。

別の例ではMSNスクリーンセーバーとかありますが、メインで使っているマシンでスクリーンセーバーが働くほど暇になることはまず無いし、そうでないマシンでひたすら興味のありそうなBlogの「あられもないキャッチーなタイトル」が表示され続けるというのも、公衆衛生上?良くない気もします。

それに結局BlogはWebインタフェースで読むものなので、ブラウザに統合されているべきではないかと思うんです。

というわけで最近はGoogleReaderに徐々に移行しつつあります。 なんといってもめちゃくちゃ速いんです。インストールいらないし。 http://www.google.com/reader/

そんでもって今日、突然アップデートがありました。 今まで地味で速いUI、だったのですが、比較的ThunderBirdなどに近いビューになりました。ショートカットも健在。 さらにいうとGoogleパーソナルに統合されてます。 http://www.google.com/ig

気になるサイトは全部Web上に統合。 こうなるともう、ブックマークはほとんど使わなくなりますね。 (元からWikiにまとめているせいもありますが)


MDX2のX-DAY

…masafumi表日記によると 10月5日にtimebomb発動らしい。 http://masafumi.cocolog-nifty.com/masafumis_diary/2006/09/post_a269.html

大騒ぎし始めるデベロッパーたち http://www.gamedev.net/community/forums/topic.asp?topic_id=415654 http://forums.microsoft.com/msdn/showpost.aspx?postid=742919&siteid=1

たしかにベータはベータなんだけど、そこまでmanagedだったとは。 XNAに強制移行ったって、利点全くないしね。 おそらくVistaがこんなに遅れるとは誰もが予想してなかったし、managedが流行らないのも計算外かも。XNAに統合されるのは無い話ではないんだけど。

「MDX 1.1に戻るぜ」という意見もわからんではない、本質的でないけど。

まあでもMS側としては「また新たなtimebomb設定して2.0aをリリースするよ」ってぐらいにしか構えてないかもしれない。それにしては情報が出てくるのが遅すぎるけど。上のMSDNフォーラムの下のほうにある 「Why waste your time putting more work into code you’re just going to have to rewrite anyways?」 というのは芯をついているよな、実際。 まあこういう全く持って無意味なコーディング作業、というのは良くあることだけど、それが「managed」なのだとすると、やっぱり棄てたくなるよ。

…という感じの書き方をすると、ただのアンチマイクロソフト信者みたいで楽しくないので川西さんのブログの最近のエントリーを引用しながら雑談してみることに。

  • デスクトップに浮かぶteapotに思うこと http://blogs.msdn.com/hiroyuk/archive/2006/09/22/765679.aspx WPFはお気軽で楽しそうだ。でも「Chrome Effect」のリンクで『マイクロソフト帝国の反逆者たち―WindowsはガラクタOSだ!こんなもの、どうやって売り込めっていうんだ』が埋め込まれているのは笑った。でもMicrosoftから彼らBeasty Boysの功績を差し引いたら、NTkernelとIEとPowerPointとASPぐらいしか残るものは無いかもしれない、私の中では。まあそれもほとんど棄てつつあるけど。

  • CEDEC2006のワークショップに思うこと http://blogs.msdn.com/hiroyuk/archive/2006/09/09/746364.aspx いいなー、日本国内でこういう講習会が受けられるってこと自体が幸せすぎますよ。フランスはじめ欧州各国ではDirectXのリソースはほぼ英語ですからねえ。マニュアルの翻訳なども日本のDirectXチームの活動には頭が下がります。ってゆーか、知ってる人の背中が写ってそう。

  • Media Foundation, EVR, DXVA 2.0に思うこと http://blogs.msdn.com/hiroyuk/archive/2006/09/29/776613.aspx EVRでGPUデコードが可能に!おもったより簡単に扱えそうじゃね?GPUVisionもここで実装したほうが幸せかもしれん。これでDirectShowにお別れできるってものだし。でもあまりに簡単に扱えてしまうと、GPU上でデコード(コンテンツ管理関係のデコードも含めて)するのをハックできてしまうという気もしないでもない。 ミキサーの書き方とかもMSDN英語には公開されてる http://windowssdk.msdn.microsoft.com/en-us/library/ms701624.aspx あでもPMP(Protected Media Path)の解説を見ると、Policy Engineを通さないと駄目っぽい。 http://windowssdk.msdn.microsoft.com/en-us/library/aa376846.aspx まあでもマネージドではないし、もしかするとレンダラーの書き方次第では、GPU経由で非常に高品位なHDDVDリッピングソフトなどがかけてしまうかもしれないね、がんばって・すごい人(投げやり)。 それはそうと、半透明ウィンドウはスクリーンショット取ると壁紙が丸見えだなあ。ど萌え系の壁紙とか、やたらと散らかったデスクトップとか恥ずかしくてスクリーンショットを取りづらくなるよな。

  • Resource View, Direct3D 10に思うこと http://blogs.msdn.com/hiroyuk/archive/2006/08/18/705370.aspx SIGGRAPHで川西さんに会ったときにこのBlogの存在を知って初めて「おお!」と思ったエントリー。「シェーダーリソースビュー」に期待。 R32_TYPELESS型かあ、いいな。「人生32歳ぐらいで型にはまっててはダメだ!」という感じの宣言ですね。謎。

2020-07-26付記

上記のブログに出てくる川西裕幸さんは2012年にお亡くなりになりました。 謹んでお悔やみ申し上げます。

【訃報】諸君らが愛してくれた川西裕幸は死んだ。何故だ?(2012/01/23) https://blogs.itmedia.co.jp/isago/2012/01/post-4ff1.html


日仏研究文化の違いメモ

うぉわたー! 例の国際研究交流プロジェクト、投稿終わりました。 総量28ページ。

日仏研究文化の違いについて、以下幾つか気になった点を。

【日本がいいなーと思うところ】

・研究派閥が少ない  ないことは無いけど「東大限定」とか「COE・科研費採択済みのみ」なんていう予算の出し方はしないと思う。実際にそういう差別・派閥がないことは無かったとしても。フランス人の社会ではこういうところに平等意識は働かない。

・署名が不要  電子メールで提出に加えて、紙にサイン必要、郵便局で消印押して…という署名文化がないのは、ぎりぎりまでクオリティ追求作業ができて楽(単にぎりぎり文化を助長しているという指摘も)。

・教授の権限が強くてお金持ち  フランスの研究所は基本的にお金もちではないし、お金持ち研究所に見えても管理コストが非常に高かったりする(日本でもそういうことはよくある)。また教授といっても管理側のディレクターには頭が上がらないことがある。さらに予算の計算方式も日本と違って、エフォート率の算出に加えて教授のクラスが細かく設定されているので、コストは1Euro単位で算出される。日本でもエフォート率の導入は増えてきているけど、合計すると実際の労働時間が長すぎてエフォート率120%になってしまったり、年収あたりの金額とは一致してなかったりする。そういう意味では、日本の教授は大きな権限と、自分で価値を決められる自由な時間を持っているということ(自分の給与分働いたか、働こうが働くまいが、を自分で決められる)。実際にはその所属に依存する要素も多いのだけど。

【フランスがいいなーと思うところ】

・固い科学が評価される  どういうわけか、日本で高い評価をもらうのが難しい「固めの科学」テーマが非常に高く評価される傾向がある。逆言うと、日本でよく注目されるようなインタラクティブ・ユビキタス・エンタテイメントといった課題はなかなか提案しづらい雰囲気がある。

・やわらかい科学を開拓する可能性  その分、今回のようにコンビネーションで、固め・折衷・やわらかめの3本の軸を設定できたのは良い戦略だと我ながら思う。インタラクティブとかエンタテイメントとか言うと、「やわらか系」に聞こえるけど、実際には技術的には高度なものが必要だし、ファインサイエンスにフィードバックできる要素は多分にあることが、曇りなく説明できたし、それは私自身の研究課題ど真ん中なので。

・学生のスタージュ先の開拓  スタージュ(インターンシップ)先の企業や海外の優秀な研究室を開拓できることは、フランスにとっての大きな貢献として評価できる。名文化はされていないが、おそらく研究者からすると、特許1本とるよりも意味があることだと思う。日本側にはただでさえ、そういったインターンシップを学位認定の必須用件にするような風習が無いし、学期も4月からで、就職活動の暗黙の縛りが強いから、インターンシップの位置づけはかなり低いものなのだけど、実際には学者の道に進む学生が、職業意識や広い世界を数ヶ月でも体験できる重要な機会だと思う。つまり、日本の研究室相手に学生交換の約束を取り付けられる研究者にはチャンスがある(米国にもインターンシップ文化はあることもあり、比例して日本のパートナーは少ない)。こういったチャンスを日仏共に開拓できるのは、単なる国際間の論文の共著よりも重要な活動だと思う。 —-

びすたたんを試す

今朝ほど予算申請書類が終わったところですが、 実はその後、今日締め切りのデザイン関係国際会議のアブストラクトを執筆してたりします。

その横で、デスクトップにVistaRC1を入れていたりします。

思ったよか簡単。 思ったよか速い。 とりあえずUIには慣れてきましたが、用語が…。 日本語版なのに、なんか懐かしいなこの違和感。Win95/2000以来かも。

ちなみにエクスペリエンス的にはやっぱりUbuntuでいいか、という感じです。まだ自分で何も作ってないんですが。 フォントもなんだかLinuxっぽいなあ。 ユーザディレクトリの名前もLinuxっぽいし。

…で、早速OpenOfficeを入れて、論文執筆に戻ってます。 もしかしたらFireFoxも入れちゃうかもしれない。

Vista.jpg

で、パフォーマンスが出てるんですが、これって高いんでしょうか?高くないと困るマシンなのですが(Dell Dimension 9100)。


1日2締め切り

論文投稿おわったー! 国際エンジニアリングデザイン学会。

よく考えたら1日2締め切りという過密スケジュール。 よくおわったなあ…。 間にVistaのインストールとかもやってたけど。

採択されるといいな。

さあ遊ぶぞ。

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