イメージをHDR Shopにロードするためには、Fileメニューから“Open”する方法と、イメージファイルをHDR Shop上にそのままドラッグする方法のどちらかを選択できます。また、同様の方法で、HDR
Shop上に複数のファイルを同時に展開することが可能です。
ロードしたイメージ(画像)がHDRフォーマットであれば、すぐにロードされます。しかし、ロー・ダイナミック・レンジ(Low-dynamic range、以下LDR)フォーマットのイメージ(訳注:jpg,bmpなど)をロードする場合、HDR Shopは“Specify Camera Response Curve”ダイアログを表示します。
HDR Shopは光量の相対値を内部的にピクセルに保存します。残念ながら、従来の8ビット値のイメージの殆どは、このプロパティをもちません。例えば、JPEGの場合、200というピクセル値は、100というピクセル値の2倍の輝度(bright)、という訳ではありません。実際、殆どのフォーマットでは、輝度の上では4倍を超えてしまいます。通常のマッピング(少なくともPC上)は「ガンマ2.2」のマッピングといわれています。これは、光量に比例する数値を取得するためには、ピクセル値の2.2乗を要することを意味します。そのため、殆どのイメージでは、デフォルトのガンマ2.2曲線を利用することが可能です。もしもっと正確にしたいのであれば、チュートリアル「カメラカーブ・キャリブレーション」を読むことで、個々のカメラに的確な曲線を導くことができるでしょう。ダイアログ上の、
‘Custom Curve’タブから、結果として生じたカメラ曲線をロードすることができます。
これで、ロードされたイメージが揃いました。下記に、インターフェースをコントロールする際のコマンドを記します。
*訳注:表中で省略された用語は、以下の通りです。
LMB: レフトマウスボタン(Left Mouse Button)
RMB: ライトマウスボタン(Right Mouse Button)
MLB: ミドルマウスボタン(Middle Mouse Button)
キー |
操作 |
LMB |
領域の選択(訳注:マウスを動かしながら) |
スペース・バー + LMB |
イメージのパン(スペース・バーを押しながら) |
Shift +
LMB |
クリックしたピクセルの輝度にあわせてイメージを再表示 |
MLB |
イメージのパン(MLBを押しながら) |
MLB + LMB |
ズーム・イン(MLB押しながら) |
MLB + RMB |
ズーム・アウト(MLB押しながら) |
RMB |
ズームメニューの表示 |
+ |
EVの1段増 |
- |
EVの1段減 |
shift + |
EVの1/10段増 |
shift - |
EVの1/10段減 |
0 |
EVをデフォルトに戻す |
ctrl 0 |
EVをデフォルトに設定 |
ctrl + |
ズーム・イン (ctrlキーを押しながら) |
ctrl - |
ズーム・アウト(ctrlキーを押しながら) |
shift ctrl
+ |
ズーム・インと自動サイズ変更 |
shift ctrl
- |
ズーム・アウトと自動サイズ変更 |
numpad 5 |
イメージを中心に移動 |
ctrl
numpad 5 |
ウィンドウを画像サイズに調整 |
R |
時計回りに90度回転(訳注:処理に時間を要する) |
shift + R |
逆時計回りに90度回転(訳注:処理に時間を要する) |
H |
イメージの上下を反転(訳注:処理に時間を要する) |
V |
イメージの左右を反転(訳注:処理に時間を要する) |
1 |
レッド・チャンネル・ディスプレイ表示・非表示の切り替え |
2 |
グリーン・チャンネル・ディスプレイ表示・非表示の切り替え |
3 |
ブルー・チャンネル・ディスプレイ表示・非表示の切り替え |
~ |
全チャンネル表示(訳注:jp106キーボードでは無効) |
ctrl 1 |
レッド・チャンネルのみ表示 |
ctrl 2 |
グリーン・チャンネルのみ表示 |
ctrl 3 |
ブルー・チャンネルのみ表示 |
ctrl ~ |
全てのチャンネル表示(訳注:jp106キーボードでは無効) |